Web担当者が1人。
中小企業ではよくある体制です。むしろ専任担当者がいるだけ恵まれているケースもあります。サイト更新・アクセス解析・SEO・広告・SNS、時には営業資料の作成まで、多くの業務を1人で回しながら成果を求められます。
もっとも、最初から「自分でやる」と決めていたわけではない方も多いのではないでしょうか。「あなたが一番詳しいから」「あなたしかわからないから」という理由で業務が集まってくる。
できる人ほど、やらざるを得ない状況になる。日本の職場ではよくある話です。
この記事では、そんな状況で奮闘しているWeb担当者の強みをきちんと整理したうえで、どんな優秀な人でも起きやすい課題と、その向き合い方を解説します。
インセンブルでもWeb担当者1人体制の企業を複数社支援してきた経験をもとにまとめています。
実は、1人体制には強みがある
「なんで自分だけ」と思う気持ちはわかります。それでも、結果として1人で回してきたからこそ身についた強みがあります。Web担当者が複数いる組織を羨ましく思う必要はありません。
判断が速い
「やってみよう」がすぐ実行できます。会議資料を作る前に改善できる。承認を得るための社内調整も最小限で済みます。
事業理解が深い
営業も知っている、商品も知っている、顧客も知っている。だからこそ顧客目線に近い施策が打てます。社内横断で動ける立場は、大きな組織では得られにくい強みです。
責任の所在が明確
誰が担当かわからない状態になりにくく、改善サイクルも回しやすい。「決めたことをすぐ動かせる」環境は、Web改善において大きなアドバンテージです。
それでも、あるタイミングで壁にぶつかる
問題は能力ではありません。どんな優秀な人でも起きる話です。
壁① 当たり前が見えなくなる
毎日見ているサイト、毎日聞いている業界用語、毎日接している商品。だからこそ、初めてサイトを訪れた人の感覚がわからなくなります。
例えば「DX支援ソリューション」「統合業務基盤」「〇〇プラットフォーム」といった表現は、社内では通じても訪問者には伝わりません。これは知識不足ではなく、事業理解が深いから起きる現象です。
壁② 比較対象がなくなる
サイト改善を考えるとき、意外と見ているサイトは限られます。同業他社・競合数社。
しかし本当に参考になるのは他業界だったりします。
- 問い合わせ導線の設計
- 料金ページの構成
- 導入事例のまとめ方
- CTAの配置と文言
これらは業界を超えて応用できます。普段から多くのサイトを見る機会がないと、有効な施策に気づきにくくなります。
壁③ データはあるのに判断できない
GA4は見ている。ヒートマップも入れている。Search Consoleも確認している。でも次に何をするべきかわからない。
これはデータが足りないのではなく、判断材料として整理できていない状態です。データの読み方や優先順位の決め方に経験が必要なため、1人で完結させるのが難しいケースです。実際、この状態が最も多く見られます。
解決策は「人を増やすこと」ではない
ここでよく誤解されます。必要なのは担当者を増やすことではありません。
必要なのは、視点を増やすことです。
1人担当者の強みはそのままでいい。意思決定の速さも失わなくていい。ただ、定期的に外から「その導線で本当にいいか」「他社はどうしているか」「データから何が読み取れるか」を見てもらう機会があると、施策の精度が上がります。
外部パートナーの価値は「作業」ではない
更新作業ならツールで解決できます。AIもある、CMSも進化している。それでも外部パートナーに価値があるとすれば、社内では持ちにくい視点を持ち込めることです。
- 別の視点を持ち込める:社内では当たり前だった前提に疑問を投げかけられる
- 他社事例を知っている:複数企業の支援経験から、うまくいった施策・失敗した施策を共有できる
- 根拠を持って提案できる:感覚ではなく、アクセス解析・ヒートマップ・CVデータをもとに判断できる
まとめ
Web担当者が1人だから弱いのではありません。むしろ意思決定の速さと事業理解の深さは、大きな強みです。
ただし、自由度が高い環境だからこそ、定期的に外からの視点を取り入れることが重要です。「相談できる外部の目」があると、1人体制の強みを活かしながら、次の一手が見つかりやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. Web担当者が1人なのは問題ですか?
体制として問題があるとは一概に言えません。意思決定の速さや事業理解の深さなど、1人体制ならではの強みもあります。ただし、視野の固定化や比較対象の不足といった課題は、能力に関わらず起きやすいため、外部の視点を定期的に取り入れる仕組みを持つことが重要です。
Q. 外部パートナーはどんな仕事をしてくれますか?
単純な更新代行ではなく、アクセス解析をもとにした改善提案・他社事例の共有・ユーザー目線でのサイト診断など、「判断を支える役割」が主になります。担当者が1人でも、外部パートナーと定期的に施策の精度を確認する体制を作ることで、成果につながりやすくなります。
Q. いつ外部パートナーに相談すればよいですか?
「GA4を見ているが次に何をすべきかわからない」「サイトを更新しているが問い合わせが増えない」「競合と何が違うのか判断できない」といった状況が続いているときが目安です。課題が明確でなくても、現状の整理から一緒に行うことができます。
Web担当者1人体制でお困りの場合
インセンブルでは、HubSpotを活用したWebサイト支援のなかで、1人Web担当者体制の企業へのデータ分析・改善提案・外部視点からのサイト診断も行っています。「何から手をつければいいかわからない」「施策を実行しても成果につながらない」といったご相談もお気軽にどうぞ。
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