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両端チラ見せのずらしスライダーをSplideでつくる!SlickのcenterModeをやさしく再現

作成者: Admin|Nov 14, 2025 2:08:29 AM

「Slick から Splide に乗り換えたい。でも Slick にあった centerMode は Splide だとどうやって再現するの?」

実はこれ、カルーセル(スライダー)移行で最も多い質問です。
でも安心してください。Splide は “書き方が少し違うだけ” で、あの 中央2枚+左右チラ見せ が簡単に作れます。

この記事では、
導入方法(読み込み) → centerModeの再現 → Slickとの比較
まで解説しています。両端ズラしに悩んで Splide 導入を渋っていた方は、ぜひこのやり方を試してください。

まずは Splide を使えるようにしよう(読み込み)

初心者が最初につまづきやすいのは「そもそも Splide の読み込みってどうするの?」という部分。ここもゼロから説明します。

▼ CDNでサクッと読み込む(初心者に一番おすすめ)

<link rel="stylesheet" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@splidejs/splide@4.1.4/dist/css/splide.min.css">
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@splidejs/splide@4.1.4/dist/js/splide.min.js"></script>

これだけで Splide が使える状態になります。
※最新バージョンは 公式 で確認を。

Slick の読み込み(比較や移行のため)

「今まで Slick を使ってた人向け」にも、読み込みをおさらいしておきます。

▼ CDNでの基本読み込み

<link rel="stylesheet" type="text/css" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/slick-carousel@1.8.1/slick/slick.css"/>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/slick-carousel@1.8.1/slick/slick.min.js"></script>

Slick は jQuery が必須 なので、読み込みが重くなるのが弱点です。

公式リンク一覧(安全に最新情報を確認できる場所)

Splide と Slick の比較

初学者でもわかる違いまとめ

項目 Splide Slick
リリース年 2020〜(新しい) 2014〜(古株)
メンテ状況 活発 ほぼ停止
依存関係 なし(純JS) jQuery必須
ファイルサイズ 約30KB 100KB以上(jQuery含む)
動作速度 軽快 重め
レスポンシブ 柔軟 古い書き方
学習コスト 低い 情報は多いが古い
業界貢献 モダンで採用増 10年業界を支えた功労者

IT業界の背景:どれだけ貢献してきたか

🔵 Slick(2014〜2020頃)

  • jQuery全盛期を支えた「定番スライダー」
  • WordPress・企業サイト・ECサイトで圧倒的シェア
  • 「とりあえず Slick」で通じる時代があった
  • Web制作業界の基盤を作った存在

🔵 Splide(2020〜現在)

  • jQuery不要の軽量スライダーとして人気上昇
  • Vue / React / Nuxt / Next と相性抜群
  • 海外案件での採用も増加
  • TypeScript対応でモダン開発に強い
  • 公式ドキュメントが丁寧で初心者にも優しい

要約:

  • 過去の貢献 → Slick
  • これからのスタンダード → Splide

いよいよ本題:Splideで centerMode を再現

▼ コピペだけで動くコード

<div class="splide">
  <div class="splide__track">
    <ul class="splide__list">
      <li class="splide__slide"><img src="image1.jpg" alt=""></li>
      <li class="splide__slide"><img src="image2.jpg" alt=""></li>
      <li class="splide__slide"><img src="image3.jpg" alt=""></li>
      <li class="splide__slide"><img src="image4.jpg" alt=""></li>
    </ul>
  </div>
</div>
<script>
new Splide('.splide', {
  type: 'loop',
  perPage: 2,
  focus: 0,
  padding: { left: '16%', right: '16%' },
  gap: '1rem',
  arrows: true,
  pagination: true,
}).mount();
</script>

実際の動き

初心者にもわかる!SplideでcenterModeを再現する仕組み

① perPage: 2

中央に2枚出すための設定です。

② focus: 0

ここがsplideの最大のポイント
center にすると左右チラ見せできないため、左寄せにして余白を自由に扱えるようにします。

③ padding: { left: '16%', right: '16%' }

この余白に次のスライドがチラっと見える形になります。

まとめ:用途に合わせて最適なライブラリを。ただし今から選ぶなら Splide が強い

本来、このようなスライダー/カルーセル系ライブラリは、
案件や要件に合わせて最適なものを選択することが一番大切です。 Slick が向いている場面もあれば、Swiper が合うケース、あるいは Splide が最適なこともあります。

ただ、その上であえてひとつ選ぶなら、今の時代性・軽さ・メンテナンス性・jQuery不要 の点から、Splide は非常に強い選択肢です。
しかも 日本発の国産ライブラリで、ドキュメントも丁寧で初心者に扱いやすい のが大きな魅力。

「Slick の centerMode をどう再現しよう…」という悩みも、この記事の方法で(完璧とはいきませんが)解決できます。 これからカルーセルを導入する案件では、Splide を積極的に検討してみてください。

それでは—— みなさま、よきカルーセルライフを!🎡✨